桜小川建築 三重県四日市市桜町の大工です。自然素材や手刻みにこだわって家を造っています。

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桜小川建築
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天理縣神分教会Part5-2 03/9/4up
  今度は、内部の様子をお伝えします。
床上げ工事です。材料は、大引:105角(桧)、根太:54角(桧)、束:105角(桧)
頑丈なつくりになっています。
根がらみもかなりたくさん入れました。
欅(けやき)の框(かまち)、一枚板です。
奈良や岐阜などの銘木屋さんを回り、岐阜で4mの一枚板を見つけ、一番気に入ったものを取り付けました。
モクロウ仕上げにしてあります。
内部床、上段には
5m×30cm×3cmの
桧の床板を張ります。
自分でも完成が楽しみです。
ブルーシートが敷いてあるところは
「参拝所」です。
28帖の畳敷きとなります。
棟札(むねふだ)です。
古来から建造の年月日や
施主・大工などを記して
取り付けられてきました。
住宅の場合は御幣をつけます。
隅に山鳩の巣がありました。
いつのまに!
でも、もう巣立っていったので
片付けました。また帰ってくるのかな?
床も上がり、サッシも付くとだんだん室内という感じですね。
吐き出しの窓が多いので、この夏の天気のいい日中でも、
風が通り抜け、とても涼しいです。
105角の柱でもズバッと切ってくれる
卓上丸ノコと、9cmの釘をドスッと
打ってくれるエアーガンです。
かなり働き者!
工場(こうば)で、框や敷居、
鴨居などを仕上げているところです。
やはりすべて米ぬか磨きです。
桧の6寸(約18cm×18cm)の
上段框です。
長さは4間(7m28cm)!
こちらも、桧の上段に使う框です。
(約12cm×18cm)


*モクロウとは?
 ハゼの実から採れる天然ロウです。これは日本で昔からなじみの深いものでした。日常に使う、和ロウソクや鬢付け油の原料として使われてきたからです。一時は多種多様は商品に使われていたようですが、最近では皮膚に良くなじむ特性や、強い粘靭性を活かして、化粧品(ポマードやアイペンシル)、筆記具(クレヨンや色鉛筆)などにも使われているようです。
>>次は内部の造作の様子をお伝えする予定です。
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有限会社 桜小川建築  三重県四日市市智積町80-16 TEL:059-326-2720