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【素材10】無公害塗料 わびすけ・モクショク

pt_01この塗料も体に害のない塗料です。
昔ながらの顔料でできていて匂いもなく、手についても”水洗いでOK ”なサラサラの塗料です。

無公害塗料「わびすけ」「モクショク」との出会い

出会いは、自分が以前から「真っ黒な塗料が欲しい」っと思っていて、コレを見つけました。
一番いいのは施工が簡単で私にもキレイに塗れるところかな?

無公害塗料「わびすけ」「モクショク」を使ってみて

pt_02M様邸の外壁の杉板よろい張りに塗りました。

実は無塗装がいいけどやっぱり染みができたり、カビがきたり、すぐ汚くなったら嫌ってことでこれを塗ることにしました。

いろんな色があって、施主様といっしょにすごく迷った(苦笑)。
1回目私、2回目施主様、施工でだんだん濃くなる



【工事中の様子】
外壁杉板 よろい張り ムクの状態です。
外壁杉板 よろい張り ムクの状態です。
外壁杉板 よろい張り 1回塗りでこんな感じ
外壁杉板 よろい張り 1回塗りでこんな感じ
2回目はお施主様が塗装
2回目はお施主様が塗装
こんな感じのよろい張りになりました。
こんな感じのよろい張りになりました。

めちゃかっこいい色になったので完成です。
普通のペンキでこんな色はできないと思いますよ!

施工も案外簡単です。
スポンジやタオルに染みこませて拭くって感じ。
何年経っても塗り直しができてそのたびに深みをましてくる。
自分の体みたいにメンテナンスできるかもしれないですね。(^o^)丿

昔ながら?田舎の民家風?にあるような柱や梁はこの黒に塗って、白の漆喰壁にする!そんな仕事ができるといいな!っていう願いも込めてあります。

こんなサンプルがあります
こんなサンプルがあります
このカウンターの黒もこの塗料です。
このカウンターの黒もこの塗料です。
できるとすれば(今後の課題&改良点)

今回はなし。

その後経過報告

半年後、1年後、3年後。。。など順次様子をお知らせいたします。
お楽しみにしてください。

【素材9】外壁用木材防護保持材 ウッドロングエコ

pt_05防腐剤と言えば、いつも使うのはキシラデコールって名前の防腐剤。
強烈な匂いと、肌につくとかぶれてくる感じす。でもコレはそんな匂いもなくいいですよ。お勧めです。

素材紹介HP 「ウッドロングエコ」のページへ直接リンク
メーカーHP (有)小川耕太郎∞百合子社さんのページへリンク
外壁用木材防護保持材「ウッドロングエコ」との出会い

こちらもI様邸で使った外壁用塗料です。
コレも施主様の希望でした。
実際に、サンプルを取ってみてどうなるの?と試してみることにしました。
まず、粉末を水に溶かしてみると、少し黄色になった水みたいな感じです。
そうして、ハケで工場にある桧や杉に塗ってみました。
乾くと「少し古い?」という感じのいい色になります。
素材によって、色の違いはあるようです。

外壁用木材防護保持材「ウッドロングエコ」を使ってみて

pt_01水に溶かすと、右のような感じになります。
この施工(塗装)は、全部施主様にお願いしました。
工場に来ていただいて、一つ一つ丁寧に塗装していただいて、とっても助かりました。
自分の家づくりに参加していただけることは、
大工としても嬉しいことです。
I様は防腐剤などを使いたくない、とういことでこの外壁用木材防護保持材「ウッドロングエコ」を選ばれましたが、調べてみると多くの施設などにも使われているようです。
施工性もよくて色もいいし、なによりお値打ち!
これはおすすめです!
まだ、年月が過ぎてみないと、断言はできませんが、性能もいいみたいですね。

【工事途中の様子】
杉のえぶり板。杉と相性がいいのかな?いい色合いですね。
杉のえぶり板。杉と相性がいいのかな?いい色合いですね。
桧の破風です。桧の場合1回塗りだとこのような感じです。
桧の破風です。桧の場合1回塗りだとこのような感じです。
桧の格子に何回も塗りました。こんな深みある色になります。
桧の格子に何回も塗りました。こんな深みある色になります。
できるとすれば(今後の課題&改良点)

今回はなし。

その後経過報告

半年後、1年後、3年後。。。など順次様子をお知らせいたします。
お楽しみにしてください。

【素材8】天然接着剤 「匠~Takumi~」

pt_05

ボンドというと、化学製品のイメージが強いのですが、こちらは木のおかくずの匂いのする自然素材の接着剤です。
使ってみてその接着力も確かめましたが、すごく強いです。
できるだけ自然素材で家を!という方にはとてもお勧めです。

素材紹介HP 「匠~Takumi~」のページへ直接リンク
メーカーHP 株式会社シオンさんのページへリンク
天然接着剤 「匠~Takumi~」との出会い

こちらもI様邸で使った自然素材のボンドです。
私が取り寄せた時は、「スクラムマスター」という商品名でしたが、
今は「匠~Takumi~」という名前に変わっています。

このボンドはお施主様がインターネットで調べられました。
私は・・・・ボンドに自然素材があるとは思わなかった。(^^ゞ

詳しく見てみると、さすがに値段は強烈です!
ですが、自然のものを!ということで、やはりこの天然接着剤「匠」を使いました。

天然接着剤 「匠~Takumi~」を使ってみて

pt_01右のような容器に入っています。
使ったのが真冬っていうのもあって、
すぐに固まってしまいました。(凝固)(T_T)

写真の左上にハケが・・・
右下には木片が・・・

結局、バケツにお湯を沸かして溶かしながらの施工でした。

ですが、接着剤としてはかなり強力です。

匂いはおがくずみたいな感じです。
腰板や羽目板も全て天然接着剤 「匠~Takumi~」を使用しています。

使ってみての率直な感想は。。。。すぐに固まってしまうので施工性はイマイチ(~_~;)。
でも体に悪い物は入ってないな~~と実感しました。

おがくずの匂いが良くて、それが自然のものであることを実感しました。

【工事途中の様子】
こんな感じで塗っていきます。
こんな感じで塗っていきます。
腰壁にも使いました。
腰壁にも使いました。
だんだん慣れてきました。
だんだん慣れてきました。
できるとすれば(今後の課題&改良点)
メーカーの商品紹介のページにもありますが、従来品に改良を重ね、施工性が改善されたとのこと。どんどん改良されて、使いやすくなっていくのは、施工をする大工としても、それを使いたいと想うお施主様にとっても嬉しいことですね。
その後経過報告

半年後、1年後、3年後。。。など順次様子をお知らせいたします。
お楽しみにしてください。

【素材7】 花梨

pt_11

今回はメーカー品ではないのですが、大工ならではの正真正銘の自然素材。

「花梨」との出会い

ウチがよく花梨を使うのは、まず親方の趣味ですね。
たまに名古屋の港の材木屋さんに見に行きます。

玄関かまちにしても、ケヤキが一番?
でも値段が・・で、すこし安くてこの赤がいいでしょう!
新築や改装でもかなりお勧めします。
普通のカラーフローリングに比べると値段は数倍しますが数倍、長持ちします。

 私も家のメインは床!ってすごく思っています。

本物の木ですごく硬い木。すごく豪華になります。
ウチの事務所にも使ってありますが、傷はほとんどわかりません。
イヌが走り回っても。。。。。。
無垢の板もすごくいろんな種類があります。
是非、床板でいろいろ悩んでください。

「花梨」を使ってみて

花梨はすごく硬い材料ですので
ノコギリや電動ノコがすぐに切れなくなるほどです。

切ったときのおがくずの匂いも独特の鼻がいたくなる感じです。

本物の木ですから、床板でも縮んだり、ふくらんだりします。
ですから少しずつ隙間をあけて貼っていきます。

ボンドと釘併用施工が基本ですけど
ボンドはあまりつけたくない?(・・・・・・がそうもいかない。)

私自身、この床板を貼るのはすごく嬉しいんです。

先日ホームページをご覧になった方からメールをいただき、
今度、LDKに花梨のフローリングをはることになりました。

いいものをわかっていただき、工事させていただける、本当に嬉しい限りです。

【床材として】
花梨のフローリングです。ウレタン塗装品です。
花梨のフローリングです。ウレタン塗装品です。
これは花梨無塗装品。
これは花梨無塗装品。
これは花梨無塗装品。
無塗装品にえ油を塗りました。こんなに鮮やかになります。

 

 【家具として】
花梨の天板。 掘りコタツは既製品で天板だけつくって という希望でした。
花梨の天板。掘りコタツは既製品で天板だけつくって という希望でした。
これは座敷テーブル大きさ、高さは指定で足はおまかせってことで。。 完璧なウレタン塗装が塗られています。
これは座敷テーブル大きさ、高さは指定で足はおまかせってことで。。 完璧なウレタン塗装が塗られています。
小さなちょっとしたテーブルです。
小さなちょっとしたテーブルです。
これも全部花梨です。 色も形の全然違う。 同じのは二度とありません。
これも全部花梨です。 色も形の全然違う。同じのは二度とありません。
マレーシアから来た木!
これが花梨の原木板3000x600x70の耳付き  マレーシアから来た木!熱帯雨林なところでも こんな大木は少なくなってるらしい・・・(T_T)
今もうひとつテーブルを作っていますが。。。 足をどうするか悩み中。。。
今もうひとつテーブルを作っていますが。。。足をどうするか悩み中。。。
今こんな玄関かまちを作っています。私が塗装してます。かなり豪華!!!
今こんな玄関かまちを作っています。私が塗装してます。かなり豪華!!!
親方がタイで衝動買い?
親方がタイで衝動買い? してきたかりんの原木  巨大な根っこがきました。 それを製材してあります。まだまだいろいろ作れますね。
できるとすれば(今後の課題&改良点)

特になし

その後経過報告

pt_13右は、施工して7年は経っている弊社事務所の床です。

施工したときにウレタン塗装をしただけで、その後、2匹の犬たちの爪にも負けず、手入れもをサボって(^^ゞおります(モップがけを少々程度です。)が、目だった傷もなく、いたって綺麗です。
パイン材のやわらかい雰囲気もいいですが、もちやメンテナンスの面を考えると床は硬さも大切だと実感します。

ここならいつでの見学できますので、ご希望の方はお気軽にどうぞ。

【素材6】 羊毛断熱材「ウールブレス」

pt_09地球環境・室内環境を考え開発された羊毛断熱材・ウールブレスです。「呼吸する断熱材」とも言われ、最近問題となっている壁内結露の心配が少ない商品です。また、接着剤等の化学物質を一切使っていない商品で、自然素材をお探しの方には最適です。

素材紹介HP 「ウールブレス 」ページへ直接リンク
メーカーHP 株式会社アイティエヌジャパンさんへリンク
販売代理店さん一覧のページはこちら>>
※各代理店さんのページが充実しています。

 

羊毛断熱材「ウールブレス」との出会い

pt_04この断熱材も施主様と一緒に決めました。 いろいろサンプルをとって値段と相談して、たしかにいつも使っている「グラスウール」もかなり前から使われていて、機能性や施工性もあがってきて普通に使います。

でも”自然”ではなく”工業製品”です。

これは羊の断熱材っていうけど、まだ市場にでたばかりかな?と思いつつも・・・

実際に手にとると、「これは良い!」と思ってしまった。 値段は高いけど、こんな見えない所にこだわる施主様がすごい。

羊毛断熱材「ウールブレス」を使ってみて

pt_03右の写真では防湿シート(汚れ防止)を引いた仕様として書いてあります。

これは仕様ではなくて、あまりに断熱材が綺麗なので、私が勝手に”汚れないように・・・”と、引いたものです。(~_~;)

引いてから、お施主様に電話して「どうします?」って、聞いたら「はがして!」ということで、引いたものをはがし、そのまま布団(^^ゞ(断熱材)をひきました。

本当に埃がつくのがもったいないぐらいです。 これで、「断熱性」「吸放湿性」「吸音性」「耐火性」「耐久性」もあって、なおかつ「エコロジー」となれば、言うことなしですね!

なんでも、今開催中の愛・地球博のグローバル・コモン4ゾーン 屋内休憩所にも使われていて、室内側から見れるようですよ!

上記以外の情報も販売店さんのホームページ(株式会社ムラモトさん)には、「水害にも強かった!」など盛りだくさんのニュースが掲載されています。是非、ご覧ください。
※株式会社ムラモトさんのTOPページはこちら>>

そういえば、見えない所が大事って昔、聞いたことがあるかも?

100ミリは2,000×500の長さです ですので、なんか「施工」というより 羊毛の布団をひいている感じです。
 100ミリは2,000×500の長さです ですので、なんか「施工」というより羊毛の布団をひいている感じです。
ここで寝転んでみました。 気持ちよかったです。(^^ゞ
ここで寝転んでみました。 気持ちよかったです。(^^ゞ
床用の断熱材。 こんな感じのロールになっています
床用の断熱材。こんな感じのロールになっています
オーストラリアの羊の毛です
オーストラリアの羊の毛です
pt_06
フカフカのサラサラで手できれます
根太の間に敷きつめていきます
根太の間に敷きつめていきます
できるとすれば(今後の課題&改良点)
特になし
その後経過報告

半年後、1年後、3年後。。。など順次様子をお知らせいたします。
お楽しみにしてください。私も楽しみですね!

花梨の床板と珪藻土塗りの家

外観
image1
サイディング貼り。 18mmの通気工法です。
外観
image2
平板瓦です。
玄関ポーチ
image3
玄関も施主様の希望を 一度土で作ってみてから施工しました。
LDK
image4
今テーブルが置いてある所は畳敷きです。 壁はビニールクロスが好みではないということで、白いプリント合板張りになりました。
LDK
image5
花梨のフローリング(塗装無し)
一階階段前
image6
このような飾り棚もたくさん作ってあります。
フローリング
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花梨のフローリングにえ油を塗りました。 ウレタン塗装より絶対オススメです。
和室
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和室のじゅらく塗りの途中ですが、北山杉の絞り丸太の床柱 さるすべりの落し掛け、 天井棟木は赤松の丸棒です。 大きな梁があったので 船底天井にしてみました。
ロフト
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ロフト部分は壁・天井とも珪藻土塗りです。 手すりも適当にカーブをつけて 私も挑戦してみましたが ムズカシ~イ。 コテむらを付けない仕上げでした。
一階平面図
二階平面図
2f


施主様から、この土地ならどんな家が建つの???から始まりました。
私が参考の間取り図を描いてみて、後は施主様と一緒に試行錯誤しながら・・ きっと思い通りの家になったと思っています。
途中で、「ここに飾り棚をつけて欲しい」とか「壁を珪藻土にしたい」とか
いろいろ変更もありましたが、これだけ外装も内装も種類がたくさんあると迷うのも 当たり前ですね。
でも、一生に一度の買い物なので色々勉強したり、じっくり選んで欲しいですね。
知らないうちに自分の家が出来上がる・・のではなく、何度も工事中に見に来てもらって「ここに断熱材をもっといれて」とか「押入れの棚は自分に合わせて下から何センチ」 とか言って欲しいですね。
まさに、この家は施主様と私たち職人が一緒に作り上げた家です。

こだわりの和室のあるお家

この家は本体はプレカット加工で和室や玄関まわりは手刻みで建てました。
建方からもすごく時間がかかりました。
施主様がいろいろ迷っていたので、ゆっくり現場を見たり設計士さんと
ショールームに行ったりして決めて、一つずつ進みました。
施主様こだわりの和室もいっぱい本を見たりして考えて、木材を選んで、
私自身も初めての施工技術の箇所もあり難しくも楽しく仕事できました。
設計士さんの選んだ和紙もすごく雰囲気やセンスがよくて、
改めて紙の良さがわかった気がします。

家が完成して施主様にとても喜んでいただき、
「自慢の家が出来ました」って言ってもらえました!
それ以上の言葉はないですね。

この家に携わっていただいたすべての方に感謝しています。
ありがとうございました。